12. 東芝における産業保健スタッフ活動の現状と課題

2002年東芝に所属する全医療職は, それまで各事業場ごとに活動していた業務内容をテーマごとに見直し, 新健康管理体制の構築について検討すべく, 会社の安全健康担当部門の協力のもとにいくつかのプロジェクトを立ち上げた. その中の1つである「産業保健スタッフ能力向上ワーキング」において, スタッフレベルの標準化を目標に, 全看護職の現状及び業務の実態調査を行った. その結果, 事業間における活動内容の格差だけではなく, 個別スキルの格差があり, その背景に卒後教育の受講機会の少なさ, また1人配置でのアドバイザーの欠如など, いくつかの問題が考えられた. 以上の問題点について, ワーキングメンバ...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 48; no. 1; p. 33
Main Authors 高崎正子, 月館有子, 三谷和子, 八谷さゆり, 中川祐子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.01.2006
公益社団法人日本産業衛生学会
Japan Society for Occupational Health
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ISSN1341-0725

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Summary:2002年東芝に所属する全医療職は, それまで各事業場ごとに活動していた業務内容をテーマごとに見直し, 新健康管理体制の構築について検討すべく, 会社の安全健康担当部門の協力のもとにいくつかのプロジェクトを立ち上げた. その中の1つである「産業保健スタッフ能力向上ワーキング」において, スタッフレベルの標準化を目標に, 全看護職の現状及び業務の実態調査を行った. その結果, 事業間における活動内容の格差だけではなく, 個別スキルの格差があり, その背景に卒後教育の受講機会の少なさ, また1人配置でのアドバイザーの欠如など, いくつかの問題が考えられた. 以上の問題点について, ワーキングメンバーによる検討を何度か重ねた結果, (1)入社時から経年別での教育システムの構築(2)産業保健スタッフ間での情報交換による孤立感の防止と連携強化(3)東芝における産業保健活動のあるべき姿(未来カタログ検討)が必要だという結論に至った.
ISSN:1341-0725