2. 夜勤時の作業間運動が選択反応時間, 持続的注意力および主観的訴えに及ぼす影響
本研究は, 夜勤時における作業間運動の有無, 頻度の違いが, 選択反応時間(4-CRT), 持続的注意力(PVT)および主観的訴え(VAS)に及ぼす影響について検討した. 対象は9名の健康な男子大学生(19.3±1.3歳)とし, 夜勤は作業・検査・休憩の1シリーズを1時間として, 夕方18:00から翌日の朝8:00まで実施した. 作業はパソコンを用いての30分間の英文転写作業であり, 作業間運動は休憩時に毎時3分間の軽度な運動(EE条件)と, 3時間に1回・9分間の軽度な運動(3E条件)の2条件を設定した. その結果, 選択反応時間の正反応時間上位10%平均値において, 3E条件とContro...
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Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 50; no. 1; p. 20 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
20.01.2008
公益社団法人日本産業衛生学会 Japan Society for Occupational Health |
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ISSN | 1341-0725 |
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Summary: | 本研究は, 夜勤時における作業間運動の有無, 頻度の違いが, 選択反応時間(4-CRT), 持続的注意力(PVT)および主観的訴え(VAS)に及ぼす影響について検討した. 対象は9名の健康な男子大学生(19.3±1.3歳)とし, 夜勤は作業・検査・休憩の1シリーズを1時間として, 夕方18:00から翌日の朝8:00まで実施した. 作業はパソコンを用いての30分間の英文転写作業であり, 作業間運動は休憩時に毎時3分間の軽度な運動(EE条件)と, 3時間に1回・9分間の軽度な運動(3E条件)の2条件を設定した. その結果, 選択反応時間の正反応時間上位10%平均値において, 3E条件とControl間に有意差(p<0.05)が認められた. また主観的訴えの眠気感に条件要因で主効果が認められ, 特に9分間×3回の作業間運動条件(3E条件)では抑制されていたことから, 一夜勤における作業間運動では, 軽運動で3時間に1回9分程度の運動が効果的である可能性を示唆した. |
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ISSN: | 1341-0725 |