20.禁煙支援4年間の取り組み

平成13年より毎年6月を禁煙月間として設け, 禁煙チャレンジ者を募集しメールを用いた禁煙支援を行っている. 健康管理センターからは支援メール, 健康管理医からは応援メールを定期的に発信した. 支援メールは具体的な禁煙テクニックについての情報提供を行った. 応援メールはタバコをやめた後の生活がいかに素晴らしいものであるかを中心に送り, 苦しくなったらSOSメールを発信するよう呼びかけた. その結果成功率は1年目60%, 2年目57%, 3年目80%, 4年目67%と良好な結果を得ることができた. 複数のメールを組み合わせ, チャレンジ者のSOSメールに対しリアルタイムに返答したことで再喫煙の危機...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in産業衛生学雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 104
Main Authors 川村博美, 小松映美, 土田美代子, 河野敬子, 矢富悦子, 中村華代, 日野美穂, 佐々木邦香, 和田美智枝, 石地恭子, 朝倉久夫, 平賀裕之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 01.03.2005
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:平成13年より毎年6月を禁煙月間として設け, 禁煙チャレンジ者を募集しメールを用いた禁煙支援を行っている. 健康管理センターからは支援メール, 健康管理医からは応援メールを定期的に発信した. 支援メールは具体的な禁煙テクニックについての情報提供を行った. 応援メールはタバコをやめた後の生活がいかに素晴らしいものであるかを中心に送り, 苦しくなったらSOSメールを発信するよう呼びかけた. その結果成功率は1年目60%, 2年目57%, 3年目80%, 4年目67%と良好な結果を得ることができた. 複数のメールを組み合わせ, チャレンジ者のSOSメールに対しリアルタイムに返答したことで再喫煙の危機的状況を上手く乗り越えられたと考える. 社内イントラネットを用いての禁煙支援はお互い顔を合わせないため気持ちのこもった対応に欠ける危険性がある. しかし今回の取り組みで, 複数のメールを併用すれば社内イントラネットを用いての禁煙支援も有用であるということが考えられた.
ISSN:1341-0725