14.大腿骨内側頸部骨折において術式や合併症がリハビリテーションにおよぼす効果と限界
内側骨折は早期の手術とリハビリテーションがADLの回復に重要である. 人工骨頭(25例, 平均年齢82歳)はステムの適合性と短縮から, ピニング(6例, 71歳)と保存(6例, 80歳)は骨癒合や転位から評価すると, 人工骨頭では優8例, 良8例, 可4例, 不可5例, ピニングでは全例優, 保存では優3例, 不可3例であった. 重度痴呆15例, 片麻痺9例, 対側の骨折4例などを合併していた. 入院リハは人工骨頭95日, ピニング34日, 保存76日であった. ADL評価で入院時FIMは人工骨頭が優78, 良85, 可83, 不可72, ピニングが98, 保存が優77, 不可43であった....
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Published in | リハビリテーション医学 Vol. 42; no. 12; pp. 894 - 895 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本リハビリテーション医学会
18.12.2005
社団法人日本リハビリテーション医学会 The Japanese Association of Rehabilitation Medicine |
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ISSN | 0034-351X |
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Summary: | 内側骨折は早期の手術とリハビリテーションがADLの回復に重要である. 人工骨頭(25例, 平均年齢82歳)はステムの適合性と短縮から, ピニング(6例, 71歳)と保存(6例, 80歳)は骨癒合や転位から評価すると, 人工骨頭では優8例, 良8例, 可4例, 不可5例, ピニングでは全例優, 保存では優3例, 不可3例であった. 重度痴呆15例, 片麻痺9例, 対側の骨折4例などを合併していた. 入院リハは人工骨頭95日, ピニング34日, 保存76日であった. ADL評価で入院時FIMは人工骨頭が優78, 良85, 可83, 不可72, ピニングが98, 保存が優77, 不可43であった. FIM改善度は, 人工骨頭が優14, 良15, 可19, 不可14, ピニングが14, 保存が優16, 不可7で, 重度痴呆10, 片麻痺10, 対側の骨折8であった. 人工骨頭は入院が長期化し, 骨癒合が得られたピニングと保存はADLが高く, 入院期間も短かった. 偽関節に陥るとADLは低く, また重度の痴呆などを重複するとリハの効果も限られた. |
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ISSN: | 0034-351X |