4. 産業看護職の自覚症しらべ
産業看護職の職場改善に役立てる目的で, 岡山県産業看護部会会員を対象に, 日本産業衛生学会産業疲労研究会が作成した「自覚症しらべ」を用い調査を行った. 調査は就業前後の2回行った. 対象者92名中の有効回答は63名(68.5%)で全員女性. 職種, 一人職場, 職位, 勤務形態, 年齢により自覚症の差は認められなかったが, 就業前と後で群別に比較すると, II群:不安定感は有意差がなかったが, 他の群のI群:ねむけ感, III群:不快感, IV群:だるさ感, V群:ぼやけ感では有意に増加していた(t検定, p<0.05). 各設問別に見ると, IV群:だるさ感の肩がこる等の自覚症及びV群:ぼや...
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Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 50; no. 2; p. 79 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
20.03.2008
公益社団法人日本産業衛生学会 Japan Society for Occupational Health |
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ISSN | 1341-0725 |
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Summary: | 産業看護職の職場改善に役立てる目的で, 岡山県産業看護部会会員を対象に, 日本産業衛生学会産業疲労研究会が作成した「自覚症しらべ」を用い調査を行った. 調査は就業前後の2回行った. 対象者92名中の有効回答は63名(68.5%)で全員女性. 職種, 一人職場, 職位, 勤務形態, 年齢により自覚症の差は認められなかったが, 就業前と後で群別に比較すると, II群:不安定感は有意差がなかったが, 他の群のI群:ねむけ感, III群:不快感, IV群:だるさ感, V群:ぼやけ感では有意に増加していた(t検定, p<0.05). 各設問別に見ると, IV群:だるさ感の肩がこる等の自覚症及びV群:ぼやけ感の眼の自覚症で増加幅が大きかった(x2検定, p<0.01). VDT作業など仕事中の作業環境や姿勢, 作業時間などを今一度見直し, 各自の対策と共に, 職場全体で改善対策の検討が必要と考えられた. |
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ISSN: | 1341-0725 |