検査

診療報酬における検査は, 耳鼻咽喉科特有の検査として第3部検査の中の第3節生体検査料の中に「耳鼻咽喉科学的検査」として示されている. 第3節には耳鼻咽喉科だけではなく行われている超音波検査・脳波検査・神経学的検査・アイソトープ検査・内視鏡検査など共通検査が分類されている. ここでは, 主に耳鼻咽喉科学的検査についての現状の問題点と今後について示したい. 「II 検査内容の診療統計:」現状の検査についての統計データをみると, 耳鼻咽喉科診療の中での検査件数は, 増加傾向にある. しかし, この結果はCCD検査が新しく収載されたことによる. 他の検査については横ばいの傾向で推移している. 検査のほ...

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 118; no. 8; pp. 1090 - 1093
Main Author 山本昌彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本耳鼻咽喉科学会 20.08.2015
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ISSN0030-6622

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Summary:診療報酬における検査は, 耳鼻咽喉科特有の検査として第3部検査の中の第3節生体検査料の中に「耳鼻咽喉科学的検査」として示されている. 第3節には耳鼻咽喉科だけではなく行われている超音波検査・脳波検査・神経学的検査・アイソトープ検査・内視鏡検査など共通検査が分類されている. ここでは, 主に耳鼻咽喉科学的検査についての現状の問題点と今後について示したい. 「II 検査内容の診療統計:」現状の検査についての統計データをみると, 耳鼻咽喉科診療の中での検査件数は, 増加傾向にある. しかし, この結果はCCD検査が新しく収載されたことによる. 他の検査については横ばいの傾向で推移している. 検査のほとんどは標準純音聴力検査, ティンパノメトリー, フレキシブル内視鏡が占めている. 診療の必要検査は, それだけではないはずであるが, 大きな片寄りを示している.
ISSN:0030-6622