ロボット技術の下肢可動域訓練への応用と効果の検証

駆動機構を備えたリハビリテーション(以下, リハ)機器には, サイベックスに代表されるような筋力トレーニング装置, 吊り下げ型歩行介助装置, バーチャルリアリティ技術を付加したトレッドミルやエルゴメータなどがあるが, 多くのセンサを内蔵して駆動系を制御するような先端技術を用いたリハ機器はまだ実験段階にある. そういった先端技術の1つとして``ヒトに接してヒトのような振舞いのできる技術", すなわちhumanoid roboticsがある. 我々はhumanoid robotics技術の一部を関節可動域訓練に応用することを提案し, 1995年より産学共同で下肢用訓練機器の開発を始めた....

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 39; no. 2; pp. 77 - 80
Main Authors 岡島康友, 田中尚文, 内田成男, 木村彰男, 富田豊, 千野直一, 榊泰輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 01.02.2002
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ISSN0034-351X

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Summary:駆動機構を備えたリハビリテーション(以下, リハ)機器には, サイベックスに代表されるような筋力トレーニング装置, 吊り下げ型歩行介助装置, バーチャルリアリティ技術を付加したトレッドミルやエルゴメータなどがあるが, 多くのセンサを内蔵して駆動系を制御するような先端技術を用いたリハ機器はまだ実験段階にある. そういった先端技術の1つとして``ヒトに接してヒトのような振舞いのできる技術", すなわちhumanoid roboticsがある. 我々はhumanoid robotics技術の一部を関節可動域訓練に応用することを提案し, 1995年より産学共同で下肢用訓練機器の開発を始めた. 本稿では, 本機器の概念を解説するとともに, その効果の一端を示す.
ISSN:0034-351X