内科的管理
慢性関節リウマチ(RA)の最近のトピックスとしては, 免疫病理学的検索方法の進歩やサイトカインについての研究の集積により, 滑膜病変成立機序についての解析が著しく進んだことがあげられよう. また, 1987年にアメリカリウマチ学会より従来のRA診断基準に比べて簡便で使いやすい新しい診断基準が作成されたことや, 高齢者社会の到来に伴い, RAの予後に大きな影響を及ぼす臓器障害として肺病変や続発性アミロイドーシスが重視されるようになりつつあること, 2~3の新しい治療法の有用性が明らかになってきていること, なども注目されている. ここでは, これらの新しい知見をまじえて, RAの内科的管理につい...
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Published in | リハビリテーション医学 Vol. 27; no. 5; pp. 411 - 412 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本リハビリテーション医学会
01.09.1990
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ISSN | 0034-351X |
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Summary: | 慢性関節リウマチ(RA)の最近のトピックスとしては, 免疫病理学的検索方法の進歩やサイトカインについての研究の集積により, 滑膜病変成立機序についての解析が著しく進んだことがあげられよう. また, 1987年にアメリカリウマチ学会より従来のRA診断基準に比べて簡便で使いやすい新しい診断基準が作成されたことや, 高齢者社会の到来に伴い, RAの予後に大きな影響を及ぼす臓器障害として肺病変や続発性アミロイドーシスが重視されるようになりつつあること, 2~3の新しい治療法の有用性が明らかになってきていること, なども注目されている. ここでは, これらの新しい知見をまじえて, RAの内科的管理について述べる. 滑膜病変の成立機序 RAの主たる病像は慢性滑膜炎である. |
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ISSN: | 0034-351X |