日本保健物理学会2021年度企画シンポジウム国際対応委員会セッション 「IAEA DS499 (免除) 及びDS500 (クリアランス) の動向と論点 - 総合討論」

「1. はじめに」国際原子力機関(IAEA)は, 安全指針RS-G-1.7「規制除外, 規制免除及びクリアランスの概念の適用」(2004年版)の改訂を進めていて, 2021年6月時点で, DS499(規制免除)及びDS500(クリアランス)のドラフト文書に対する120日間の意見照会を実施している. 両ドラフトは規制免除やクリアランスの判断に用いられる濃度基準に数値的な変更はないが, 個別免除, 条件付きクリアランス, 液体状・気体状の物質へのクリアランス概念の適用など新たな内容を含んでいる. 総合討論では, 専門家を招き, 測定, 実務, 規制, 防護体系及び社会的視点から, 免除とクリアラン...

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Published in保健物理 Vol. 56; no. 3; pp. 156 - 159
Main Authors 甲斐倫明, 山田崇裕, 橋本周, 山本正史, 山田憲和, 酒井宏隆, 荻野晴之, 米原英典, 服部隆利, 山口一郎, 佐々木道也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健物理学会 12.10.2021
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ISSN0367-6110
DOI10.5453/jhps.56.156

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Summary:「1. はじめに」国際原子力機関(IAEA)は, 安全指針RS-G-1.7「規制除外, 規制免除及びクリアランスの概念の適用」(2004年版)の改訂を進めていて, 2021年6月時点で, DS499(規制免除)及びDS500(クリアランス)のドラフト文書に対する120日間の意見照会を実施している. 両ドラフトは規制免除やクリアランスの判断に用いられる濃度基準に数値的な変更はないが, 個別免除, 条件付きクリアランス, 液体状・気体状の物質へのクリアランス概念の適用など新たな内容を含んでいる. 総合討論では, 専門家を招き, 測定, 実務, 規制, 防護体系及び社会的視点から, 免除とクリアランスに関する国際動向(IAEADS499ドラフト及びDS500)を受けて, 専門的な立場からのコメントをもとに論点を整理した. RIを含む放射線利用が進展してくると, 低いレベルの廃棄物や放射化物などの管理による社会的な負担が増大してくる.
ISSN:0367-6110
DOI:10.5453/jhps.56.156