超音波加温装置を用いた鎖骨上窩リンパ節転移の放射線・温熱併用療法
鎖骨上窩リンパ節転移に対して超音波加温装置を用いて放射線温熱併用療法を施行した。腫瘍平均径は37mm (30-55mm) であった。病理学的に、4例中2例は腺癌とされ、1例は扁平上皮癌であった。放射線治療において総線量40-64Gyが照射された。温熱療法は週1-2回、合計4-6回施行された。アプリケーター周波数は1.0MHz、或いは1.5MHzを使用した。腫瘍中心部の温度はthermo-couplesにて測定し、4例中3例は6分以内に腫瘍温度が42.5℃に達し、表面温度は37℃に保たれた。4例中3例はCR、1例でPRであった。副作用は2例にみられ、鎖骨部痛と上肢のだるさ、熱傷であった。超音波を...
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Published in | 日本ハイパーサーミア学会誌 Vol. 14; no. 2; pp. 109 - 115 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
日本ハイパーサーミア学会
01.06.1998
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ISSN | 0911-2529 1881-9516 |
DOI | 10.3191/thermalmedicine.14.109 |
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Summary: | 鎖骨上窩リンパ節転移に対して超音波加温装置を用いて放射線温熱併用療法を施行した。腫瘍平均径は37mm (30-55mm) であった。病理学的に、4例中2例は腺癌とされ、1例は扁平上皮癌であった。放射線治療において総線量40-64Gyが照射された。温熱療法は週1-2回、合計4-6回施行された。アプリケーター周波数は1.0MHz、或いは1.5MHzを使用した。腫瘍中心部の温度はthermo-couplesにて測定し、4例中3例は6分以内に腫瘍温度が42.5℃に達し、表面温度は37℃に保たれた。4例中3例はCR、1例でPRであった。副作用は2例にみられ、鎖骨部痛と上肢のだるさ、熱傷であった。超音波を用いた放射線温熱併用療法は鎖骨上窩リンパ節転移に対して有用と考えられた。 |
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ISSN: | 0911-2529 1881-9516 |
DOI: | 10.3191/thermalmedicine.14.109 |