Two cases of ischemic ventricular fibrillation to which performance of bystander CPR determined life or death
症例1: 49歳, 男性, 自衛隊員. 訓練で10km完走直後倒れこんだ. CPRは施行されず6分後に医師によりAED作動させると心室細動(VF)から無脈性電気活動(PEA)となった. その後, 救急隊到着し当院に搬送された. 来院時心リズムは心静止(asys)であった. ACLS施行し心拍再開後の心電図で急性前壁梗塞と診断しカテーテル室へ直行. 心肺補助装置(PCPS), 大動脈内バルーンポンプ(IABP)補助下に冠動脈造影(CAG)を施行し左前下行枝(LAD)#7に75%狭窄を認め, カッティングバルーンで拡張し手技終了. 治療継続したが心機能回復せず死亡した.症例2: 26歳, 男性....
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Published in | Shinzo Vol. 42; no. SUPPL.2; pp. S2_180 - S2_184 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
Japan Heart Foundation
2010
公益財団法人 日本心臓財団 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0586-4488 2186-3016 |
DOI | 10.11281/shinzo.42.S2_180 |
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Summary: | 症例1: 49歳, 男性, 自衛隊員. 訓練で10km完走直後倒れこんだ. CPRは施行されず6分後に医師によりAED作動させると心室細動(VF)から無脈性電気活動(PEA)となった. その後, 救急隊到着し当院に搬送された. 来院時心リズムは心静止(asys)であった. ACLS施行し心拍再開後の心電図で急性前壁梗塞と診断しカテーテル室へ直行. 心肺補助装置(PCPS), 大動脈内バルーンポンプ(IABP)補助下に冠動脈造影(CAG)を施行し左前下行枝(LAD)#7に75%狭窄を認め, カッティングバルーンで拡張し手技終了. 治療継続したが心機能回復せず死亡した.症例2: 26歳, 男性. 激しい胸痛で当院へ緊急搬送された. 急性前壁梗塞と診断し緊急CAG施行. LAD#6に99%狭窄(TIMI2)を認めた. IABP準備中VF発生し, 速やかにCPR開始. 数回の除細動にても洞調律からVF再発した. VF持続のまま10分後IABP, 30分後PCPS挿入. PCI用の動脈ルートがとれず90分後にLAD閉塞部をバルーン拡張後, 血流再開した. 除細動にて心拍再開し, その1分後に開眼し問いかけに返答した. LADにステント留置後し手技終了. 高次脳機能は正常で18日後に退院した. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.42.S2_180 |