煮繭のシステム化に関する研究 繰糸張力を指標とする最適煮繭条件設定への試み
煮繭によるセリシンの膨潤・軟和度と深く関わっていると推測される繰糸張カに注目して、繰糸張力と繰糸特性値との関連性等について検討した結果、繰糸張力は解じょ率、ビス量、大中節成績等の繰糸特性値と相関があると認められた。また、煮繭要因の中では触蒸温度の影響が繰糸張力に対して最も大きいことが明確になった。これらのことから、繰糸中の多種多量の繰糸特性値を収集することなく、繰糸張力の値だけから繰糸状況を推定し、最適煮繭条件を見いだすことへの可能性が確認できた。...
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Published in | 日本シルク学会誌 Vol. 2; pp. 1 - 6 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本シルク学会
03.12.1993
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ISSN | 1880-8204 1881-1698 |
DOI | 10.11417/silk.2.1 |
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Summary: | 煮繭によるセリシンの膨潤・軟和度と深く関わっていると推測される繰糸張カに注目して、繰糸張力と繰糸特性値との関連性等について検討した結果、繰糸張力は解じょ率、ビス量、大中節成績等の繰糸特性値と相関があると認められた。また、煮繭要因の中では触蒸温度の影響が繰糸張力に対して最も大きいことが明確になった。これらのことから、繰糸中の多種多量の繰糸特性値を収集することなく、繰糸張力の値だけから繰糸状況を推定し、最適煮繭条件を見いだすことへの可能性が確認できた。 |
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ISSN: | 1880-8204 1881-1698 |
DOI: | 10.11417/silk.2.1 |