A case report of dural arteriovenous malfo mation producing heart failure in neonatal period

我々は新生児期に重篤な心不全症状を呈した頭蓋内硬膜脳動静脈奇形の1例を経験した.症例は生後17日,男.産婦人科医に顔色不良,多呼吸を指摘され当科受診,緊急入院となった.胸部X線で心胸郭比0.80,超音波心断層法で有意な心内短絡はなく,頭部でbruitを認めたことから,脳動静脈奇形による心不全を疑い,心精密検査,脳血管造影で,硬膜脳動静脈奇形の診断を得た.主な流入動脈である左後頭動脈の塞栓術を行ったが効なく,生後65日左外頸動脈結紮術を施行,十分な効果が得られず術後8日目に死亡した.本症の血行動態とともに文献的考察を加え報告する....

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Published inShinzo Vol. 19; no. 11; pp. 1326 - 1331
Main Authors Harada, Kenzi, Miura, Yasunori, Takada, Goro, Tamakawa, Yoshiharu, Higashi, Ototaka
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Japan Heart Foundation 15.11.1987
Subjects
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo1969.19.11_1326

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Summary:我々は新生児期に重篤な心不全症状を呈した頭蓋内硬膜脳動静脈奇形の1例を経験した.症例は生後17日,男.産婦人科医に顔色不良,多呼吸を指摘され当科受診,緊急入院となった.胸部X線で心胸郭比0.80,超音波心断層法で有意な心内短絡はなく,頭部でbruitを認めたことから,脳動静脈奇形による心不全を疑い,心精密検査,脳血管造影で,硬膜脳動静脈奇形の診断を得た.主な流入動脈である左後頭動脈の塞栓術を行ったが効なく,生後65日左外頸動脈結紮術を施行,十分な効果が得られず術後8日目に死亡した.本症の血行動態とともに文献的考察を加え報告する.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo1969.19.11_1326