傍腫瘍性小脳変性症(Paraneoplastic Cerebellar Degeneration: PCD)を合併した肺小細胞癌の1症例

症例は62歳男性.亜急性に進行する歩行障害,書字困難が出現し入院.両上下肢の協調運動障害を認めた.頭部MRI・髄液所見に異常.入院後,肺小細胞癌を発見され,それに伴うPCDと診断した.神経症状は血漿交換療法とステロイドパルス療法で著明に改善し,化学療法と放射線療法による腫瘍の縮小とともに,さらに改善を認めた.肺小細胞癌に合併するPCDは予後不良とされているが,本例は早期治療により良好な成績も収めたので報告する....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 88; no. 12; pp. 2463 - 2465
Main Authors 宮下, 孟士, 紙森, 隆雄, 原, 斉, 河本, 秀宣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.12.1999
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.88.2463

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Summary:症例は62歳男性.亜急性に進行する歩行障害,書字困難が出現し入院.両上下肢の協調運動障害を認めた.頭部MRI・髄液所見に異常.入院後,肺小細胞癌を発見され,それに伴うPCDと診断した.神経症状は血漿交換療法とステロイドパルス療法で著明に改善し,化学療法と放射線療法による腫瘍の縮小とともに,さらに改善を認めた.肺小細胞癌に合併するPCDは予後不良とされているが,本例は早期治療により良好な成績も収めたので報告する.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.88.2463