自己免疫性溶血性貧血における解離抗体とリコンビナント赤血球抗原との反応性
温式自己免疫性溶血性貧血(AIHA)における自己抗体の特異性は従来, パネル赤血球を用いて血清学的に解析され, 抗Rh特異性を示すものが多いことが明らかにされていた. また, Leddyらは患者赤血球より解離した抗体と各種赤血球とを用いた免疫沈降法によってRhポリペプチド, band3, glycophorinAなどを自己抗体の認識抗原として同定した. しかし, これらの方法は陰性コントロールとしてRhnullなどまれな赤血球を必要とし, 解離抗体にも高い力価が要求される. そこで, 最近樹立したリコンビナントRh抗原発現細胞を用いて, AIHA患者解離抗体の特異性解析を試みた....
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Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 2; p. 160 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本輸血学会
01.04.2000
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ISSN | 0546-1448 |
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Summary: | 温式自己免疫性溶血性貧血(AIHA)における自己抗体の特異性は従来, パネル赤血球を用いて血清学的に解析され, 抗Rh特異性を示すものが多いことが明らかにされていた. また, Leddyらは患者赤血球より解離した抗体と各種赤血球とを用いた免疫沈降法によってRhポリペプチド, band3, glycophorinAなどを自己抗体の認識抗原として同定した. しかし, これらの方法は陰性コントロールとしてRhnullなどまれな赤血球を必要とし, 解離抗体にも高い力価が要求される. そこで, 最近樹立したリコンビナントRh抗原発現細胞を用いて, AIHA患者解離抗体の特異性解析を試みた. |
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ISSN: | 0546-1448 |