神奈川県における自己血輸血の普及について

「目的」自己血輸血の推進は重要である. そこで神奈川県内の自己血輸血普及率を調査した. 「方法」神奈川県内の163の病院に自己血輸血に関するアンケートを行った. 病院全体の自己血輸血比率を「自己血輸血使用単位数/病院全体の赤血球使用単位数」で表示した. 外科系輸血の自己血比率として「外科系の自己血使用単位数/外科系の赤血球使用単位数」で計算した. 「結果」アンケート回収率は, 80病院/163病院(491%)であった. 病院の規模は, 150床以下21,300床以下22,600床以下24,600床超9施設だった. 輸血担当医師, 輸血担当技師が指定されている病院は, それぞれ13%, 36%で...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 2; p. 166
Main Authors 松崎道男, 岡卓志, 前田清子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2000
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ISSN0546-1448

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Summary:「目的」自己血輸血の推進は重要である. そこで神奈川県内の自己血輸血普及率を調査した. 「方法」神奈川県内の163の病院に自己血輸血に関するアンケートを行った. 病院全体の自己血輸血比率を「自己血輸血使用単位数/病院全体の赤血球使用単位数」で表示した. 外科系輸血の自己血比率として「外科系の自己血使用単位数/外科系の赤血球使用単位数」で計算した. 「結果」アンケート回収率は, 80病院/163病院(491%)であった. 病院の規模は, 150床以下21,300床以下22,600床以下24,600床超9施設だった. 輸血担当医師, 輸血担当技師が指定されている病院は, それぞれ13%, 36%であった. 自己血輸血導入病院は全体の64.5%であった. 1病院当りの自己血輸血実施量は, 平均年間150単位であった. 病院全体の自己血比率の平均は7.1%で, 外科系の自己血比率平均は16.9%であった.
ISSN:0546-1448