refractory thrombocytopeniaにおけるplasma thrombopoietin levelの検討

(目的)骨髄異形性症候群(MDS)は貧血を主徴とし, 多くは汎血球減少や2系統血球減少を呈する. しかし稀に血小板減少のみを認め, クローナルな骨髄染色体異常を有する症例が存在し, refractory thrombocytopenia(RTC)と呼ばれている. Plasma thrombopoietin(TPO)のレベルはし再生不良性貧血, 化学療法後や急性白血病で高値を示すとされているが, MDSでははっきりとした結論が出ていない. 今回我々は5例のRTCを経験し, TPOの測定を行ったので報告する. (対象)1995年4月から1999年11月までに当院で, 染色体異常を有する血小板減少症...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 2; p. 227
Main Authors 経田克則, 狩野哲次, 宮腰久嗣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2000
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ISSN0546-1448

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Summary:(目的)骨髄異形性症候群(MDS)は貧血を主徴とし, 多くは汎血球減少や2系統血球減少を呈する. しかし稀に血小板減少のみを認め, クローナルな骨髄染色体異常を有する症例が存在し, refractory thrombocytopenia(RTC)と呼ばれている. Plasma thrombopoietin(TPO)のレベルはし再生不良性貧血, 化学療法後や急性白血病で高値を示すとされているが, MDSでははっきりとした結論が出ていない. 今回我々は5例のRTCを経験し, TPOの測定を行ったので報告する. (対象)1995年4月から1999年11月までに当院で, 染色体異常を有する血小板減少症と診断された5例について検討した.
ISSN:0546-1448