男子大学生の直立位における脊柱アライメントの特徴 - 胸椎過度後弯に着目して

要旨: 〔目的〕男子大学生の胸椎過度後弯の割合とその特徴を明らかにした. 〔対象と方法〕男子大学生100名を対象に, スパイナルマウスを用いて立位での胸椎後弯, 上位胸椎, 下位胸椎, 腰椎前弯, 仙骨傾斜の各角度を測定した. 〔結果〕40°以上の胸椎過度後弯を呈する対象の割合は45.0%(45/100)であった. 胸椎後弯角40°を基準として, これより大きい過度後弯群と小さい正常後弯群に分けて結果を比較したところ, 過度後弯群では, 胸椎後弯角と腰椎前弯角の間に有意な相関関係は認められなかったが, 正常後弯群では, 弱い相関関係を認めた. 〔結語〕胸椎の過度後弯を呈する男子大学生の割合は4...

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Published in理学療法科学 Vol. 38; no. 4; pp. 273 - 278
Main Authors 小山浩司, 一場友実, 古島弘三, 菅野好規, 新津あずさ, 小太刀友夏, 新納宗輔, 上野真由美, 足立和隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.08.2023
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ISSN1341-1667

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Summary:要旨: 〔目的〕男子大学生の胸椎過度後弯の割合とその特徴を明らかにした. 〔対象と方法〕男子大学生100名を対象に, スパイナルマウスを用いて立位での胸椎後弯, 上位胸椎, 下位胸椎, 腰椎前弯, 仙骨傾斜の各角度を測定した. 〔結果〕40°以上の胸椎過度後弯を呈する対象の割合は45.0%(45/100)であった. 胸椎後弯角40°を基準として, これより大きい過度後弯群と小さい正常後弯群に分けて結果を比較したところ, 過度後弯群では, 胸椎後弯角と腰椎前弯角の間に有意な相関関係は認められなかったが, 正常後弯群では, 弱い相関関係を認めた. 〔結語〕胸椎の過度後弯を呈する男子大学生の割合は45.0%であり, その特徴として, 胸椎後弯角と腰椎前弯角の間に相関関係を認めない可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667