人血清セルロプラスミンの精製, 性質およびその銅について

われわれはCohnの(F_IV )_1 , 画分をstarting materialとしてアセトン分画, DEAEセファデックスを用いてのカラムクロマトグラフィーで精製し結晶標品を得た. これらは電気泳動的に, 超遠心的に単一であり, 超遠心法, および光散乱法により分子量160,000, で0.31%の銅を含有すると, 決定された. これら物理化学的および化学的性状について1部は第18回日本輸血学会に報告したが, 今回はその酵素作用について阻害剤との関連において報告する. Ceruloplasminはaromaticのpolyamine, polyphenol, Ferrous ionを酸化...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 20; no. 1; pp. 92 - 94
Main Authors 中川脩, 徳永栄一, 下野修, 井元敏明, 赤坂一之, 波多野博行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.05.1974
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ISSN0546-1448

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Summary:われわれはCohnの(F_IV )_1 , 画分をstarting materialとしてアセトン分画, DEAEセファデックスを用いてのカラムクロマトグラフィーで精製し結晶標品を得た. これらは電気泳動的に, 超遠心的に単一であり, 超遠心法, および光散乱法により分子量160,000, で0.31%の銅を含有すると, 決定された. これら物理化学的および化学的性状について1部は第18回日本輸血学会に報告したが, 今回はその酵素作用について阻害剤との関連において報告する. Ceruloplasminはaromaticのpolyamine, polyphenol, Ferrous ionを酸化する酵素活性を持つが, これはCeruloplasminの中のCa^++ ionの還元と共軛していると考えられる.
ISSN:0546-1448