シェーグレン症候群の診断における口唇腺生検の意義についての研究

「緒言」最近, Sjogren's International Collaborative Clinical Alliance (SICCA) から新しいシェーグレン症候群 (SS) の診断基準が提示された. これは, 米国, アルゼンチン, デンマーク, 中国, 日本, 英国の6か国の機関で採取された血液, 唾液, 臨床検査データをカリフォルニア大学サンフランシスコ校 (UCSF) に集め解析した結果が, 米国リウマチ学会 (ACR) で承認されACR基準として発表されたものである. 一方本邦では, 1999年日本厚生省シェーグレン症候群改訂診断基準 (JPN基準) が広く用いられ...

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Published in神奈川歯学 Vol. 49; no. 2; pp. 119 - 126
Main Authors 河野伸二郎, 久保田英朗, 石田孝文, 小澤重幸, 鈴木健司, 土肥雅彦, 岩渕博史, 本間義郎, 藤林孝司, 窪田展久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 神奈川歯科大学学会 30.12.2014
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ISSN0454-8302

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Summary:「緒言」最近, Sjogren's International Collaborative Clinical Alliance (SICCA) から新しいシェーグレン症候群 (SS) の診断基準が提示された. これは, 米国, アルゼンチン, デンマーク, 中国, 日本, 英国の6か国の機関で採取された血液, 唾液, 臨床検査データをカリフォルニア大学サンフランシスコ校 (UCSF) に集め解析した結果が, 米国リウマチ学会 (ACR) で承認されACR基準として発表されたものである. 一方本邦では, 1999年日本厚生省シェーグレン症候群改訂診断基準 (JPN基準) が広く用いられている. JPN基準では, 生検病理検査, 口腔検査, 眼科検査, 血清検査の4項目の他覚的検査からなり, 4項目中いずれか2項目以上が該当すればSSと確定診断することになっている. 一方, ACR基準では, 血清自己抗体検査, 口唇腺生検病理検査, keratoconjunctivitis-sicca (KCS) 検査所見の3項目からなり, これら3項目のうち2項目以上陽性で診断するとしている.
ISSN:0454-8302