結核症の基礎知識 (改訂第5版)
「「結核症の基礎知識 (改訂第5版)」の作成にあたって」今回, 「結核症の基礎知識」を改訂させていただいた. 第4版への改訂が2013年であるので, 8年ぶりとなる. 改訂にあたって意識したことは, 医学の進歩により, 新たに得られた知見を加えていく必要性を重視しながらも, 過去の伝統を活かすことであった. また基礎知識であることから, 学生や研修生にも役立つように, 結核医療に関わる全ての方に理解される簡潔な記載になるよう心掛けた. 私は第I章と第V章を担当させていただいた. 第I章については, 日本の結核病学の伝統ともいうべき内容であり, これに大幅な改訂を加えることは適切ではないと判断し...
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Published in | 結核 Vol. 96; no. 3; pp. 93 - 123 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本結核・非結核性抗酸菌症学会
15.05.2021
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ISSN | 0022-9776 |
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Summary: | 「「結核症の基礎知識 (改訂第5版)」の作成にあたって」今回, 「結核症の基礎知識」を改訂させていただいた. 第4版への改訂が2013年であるので, 8年ぶりとなる. 改訂にあたって意識したことは, 医学の進歩により, 新たに得られた知見を加えていく必要性を重視しながらも, 過去の伝統を活かすことであった. また基礎知識であることから, 学生や研修生にも役立つように, 結核医療に関わる全ての方に理解される簡潔な記載になるよう心掛けた. 私は第I章と第V章を担当させていただいた. 第I章については, 日本の結核病学の伝統ともいうべき内容であり, これに大幅な改訂を加えることは適切ではないと判断したため, 一部の改訂にとどめた. 特に本章の図1はきわめて貴重である. 結核の免疫および病理については, 新知見のあることを理解しているが, その多くは動物実験の結果であり, 結核の人体病理学から得られた知識の蓄積を土台としたこの図1は残すべきであると判断した. |
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ISSN: | 0022-9776 |