肺癌で左肺上葉切除後に発生した気管癌に対しLaser治療と放射線療法が有効であった1例

気管支軟骨より内側の癌に対しNd-YAGレーザー照射は根治も期待される. 今回我々は肺癌で左肺上葉切除後に気管に発生した扁平上皮癌に対しLaser治療と放射線療法が有効であった1例を経験したので報告する. 症例は62歳男性, S63年9月近医にて扁平上皮癌の診断で, 左肺上葉切除術後, H2年5月に気管分岐部より1cm上方に直径5mmの扁平上皮癌を認め, Radiation目的に当科紹介入院. 68Gyの40分割照射と2回に分けてのLaser治療後生横上癌細胞を認めなくなり, GIFで認めた胃体下部のIIc様中分化型管状腺癌の手術が司能となった. 現在経過良好である....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 13; no. 1; p. 67
Main Authors 片桐雅樹, 永坂敦, 関圭子, 城下紀幸, 土田敏之, 伊藤修一, 中野雅規, 鵜飼徹朗, 藤本望, 樋口晶文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 01.03.1992
Online AccessGet full text
ISSN0288-6200

Cover

More Information
Summary:気管支軟骨より内側の癌に対しNd-YAGレーザー照射は根治も期待される. 今回我々は肺癌で左肺上葉切除後に気管に発生した扁平上皮癌に対しLaser治療と放射線療法が有効であった1例を経験したので報告する. 症例は62歳男性, S63年9月近医にて扁平上皮癌の診断で, 左肺上葉切除術後, H2年5月に気管分岐部より1cm上方に直径5mmの扁平上皮癌を認め, Radiation目的に当科紹介入院. 68Gyの40分割照射と2回に分けてのLaser治療後生横上癌細胞を認めなくなり, GIFで認めた胃体下部のIIc様中分化型管状腺癌の手術が司能となった. 現在経過良好である.
ISSN:0288-6200