血小板成分採血時に白血球除去を実施した製剤の品質評価

「目的」 濃厚血小板製剤（PC）輸血時に発生する非溶血性輸血副作用の一部はPC中に残存する白血球に起因すると考えられている. 我々は血小板成分採血キット回路（895JF, 995JF）に白血球除去フィルター（Pall社製）を組み入れた成分採血装置Multi,CCS（Haemonetics社製）を使用し, 採血直後に白血球除去を行ったPCを調製する機会を得たのでその品質を評価し報告する. 「方法」 成分採血装置Multi,CCSを使用し健常人から採取された5,10,15及び20単位のPC（Multi,n＝10, CCS,n＝10）を採血当日から24時間毎に採血後120時間まで経時的にスワーリング...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 287
Main Authors 長橋久方, 森山哲, 速水浩泉, 栗原勝彦, 横川宣行, 佐竹正博, 十字猛夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2001
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ISSN0546-1448

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Summary:「目的」 濃厚血小板製剤（PC）輸血時に発生する非溶血性輸血副作用の一部はPC中に残存する白血球に起因すると考えられている. 我々は血小板成分採血キット回路（895JF, 995JF）に白血球除去フィルター（Pall社製）を組み入れた成分採血装置Multi,CCS（Haemonetics社製）を使用し, 採血直後に白血球除去を行ったPCを調製する機会を得たのでその品質を評価し報告する. 「方法」 成分採血装置Multi,CCSを使用し健常人から採取された5,10,15及び20単位のPC（Multi,n＝10, CCS,n＝10）を採血当日から24時間毎に採血後120時間まで経時的にスワーリング, pH, 低浸透圧ショック回復率（%HSR）, MPV,ADP凝集能, Collagen凝集能, 視算法による残存白血球数, ATP濃度等を測定した.
ISSN:0546-1448