生活習慣病予防教室継続参加者の実態と今後の課題

〔目的〕平成13年度より3年間継続して, 集団や個別指導, 支援レターなど年間5~7回のアプローチを行なう「生活習慣病予防教室」を開催し, 6事業所の職員191名の参加が得られたので, 生活習慣改善のあり方や今後の課題について検討を行なった. 〔方法〕教室参加者のうち, 各種検査や食事調査を毎年行なうことができた91名で, 教室前と最終回の生活行動調査の比較検討を行ない, さらに, 各検査の異常者, 食事調査の過剰摂取者において, 教室前と1年後及び最終回での比較検討を行なった. 〔結果〕有意な改善がみられたのはTCH, GOT, GPT, BUA, 体重, BMI, γGTPであり, 食生活...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 57; no. 1; p. 54
Main Authors 谷智恵子, 佐藤いづみ, 松本典子, 井上裕美子, 松尾静子, 曽我佳代, 佐藤竜吾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 30.05.2008
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ISSN0468-2513

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Summary:〔目的〕平成13年度より3年間継続して, 集団や個別指導, 支援レターなど年間5~7回のアプローチを行なう「生活習慣病予防教室」を開催し, 6事業所の職員191名の参加が得られたので, 生活習慣改善のあり方や今後の課題について検討を行なった. 〔方法〕教室参加者のうち, 各種検査や食事調査を毎年行なうことができた91名で, 教室前と最終回の生活行動調査の比較検討を行ない, さらに, 各検査の異常者, 食事調査の過剰摂取者において, 教室前と1年後及び最終回での比較検討を行なった. 〔結果〕有意な改善がみられたのはTCH, GOT, GPT, BUA, 体重, BMI, γGTPであり, 食生活調査では, エネルギー, 脂質, 炭水化物, コレステロール, 菓子・嗜好飲料類であった. 生活行動では, 食事や運動に関わる関心度の他に, 定期的な体重測定や間食・夜食などを控えるなどの項目であった. 〔まとめ〕改善に向けての行動目標の立案を行ない, 修正を加えながら段階的に達成に向けてのアドバイスを行なったことが, 生活行動の意識や検査結果の改善につながったと思われた.
ISSN:0468-2513