高知県歯科医師会会員のフッ化物局所応用に関する意識調査

フッ化物応用はう蝕予防に有効である. しかし, フッ化物応用が歯科医師でどの程度理解され, 実施されているかは不明である. そこで高知県歯科医師会では, フッ化物応用に関する会員の意識を知るためにアンケート調査を行った. 高知県歯科医師会員で, アンケートに回答した会員162名を分析対象とした. アンケートは, 診療所でのフッ化物歯面塗布の取り組みとその方法について質問し, 地区別および年齢別に分析した. 地区は3つに分類し, 年齢は20~30と40, 50, 60歳代以降の4群に分類した. 対象者の約7割がフッ化物歯面塗布を診療所で行っていた. 年齢別では, 若い歯科医師ほど実施割合が多かっ...

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Published in口腔衛生学会雑誌 Vol. 53; no. 5; p. 618
Main Authors 沖義一, 恒石美登里, 高島恭一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔衛生学会 30.10.2003
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ISSN0023-2831

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Summary:フッ化物応用はう蝕予防に有効である. しかし, フッ化物応用が歯科医師でどの程度理解され, 実施されているかは不明である. そこで高知県歯科医師会では, フッ化物応用に関する会員の意識を知るためにアンケート調査を行った. 高知県歯科医師会員で, アンケートに回答した会員162名を分析対象とした. アンケートは, 診療所でのフッ化物歯面塗布の取り組みとその方法について質問し, 地区別および年齢別に分析した. 地区は3つに分類し, 年齢は20~30と40, 50, 60歳代以降の4群に分類した. 対象者の約7割がフッ化物歯面塗布を診療所で行っていた. 年齢別では, 若い歯科医師ほど実施割合が多かった. 塗布の方法は, 綿球法が最も多く, すべての年齢層で5割を超えていた. 歯ブラシ法は若い歯科医師に多く, トレー法は60歳以降に多かった. フッ化物のう蝕予防に対する考え方は, 若い歯科医師ほどその効果に期待していることがうかがえた.
ISSN:0023-2831