大量喀血4例の臨床的検討

最近我々は, 4例の大喀血をきたした症例を経験した. 症例は全例男性で, 年齢は44~71歳. 疾患はじん肺, 血管肉腫の肺転移, 肺癌, 肺化膿症の4例であった. このうち3例は喀血時救命しえることなく死亡したが, 肺化膿症の1例は蘇生に成功した. ただちにBF行い, 病変部位を外科的に切除することにより救命することができた. この肺化膿症の症例を中心に, 喀血についての若干の文献的考察を加えて報告する....

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Published in気管支学 Vol. 21; no. 2; p. 124
Main Authors 五十住和彦, 大宇根晃雅, 津谷隆史, 吉田哲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.03.1999
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ISSN0287-2137

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Summary:最近我々は, 4例の大喀血をきたした症例を経験した. 症例は全例男性で, 年齢は44~71歳. 疾患はじん肺, 血管肉腫の肺転移, 肺癌, 肺化膿症の4例であった. このうち3例は喀血時救命しえることなく死亡したが, 肺化膿症の1例は蘇生に成功した. ただちにBF行い, 病変部位を外科的に切除することにより救命することができた. この肺化膿症の症例を中心に, 喀血についての若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137