近畿地区リハ専門医への卒後研修に関するアンケート調査結果と考察

リハビリテーション診療科が標榜科として認知され, さらに医療保険上でもリハ専属医の設置が義務づけられ, リハ医へのニーズは急速に高まっている. 今回専門医89名のうち45名から回答を得たのでその結果を報告する. 「結果」1)専門医が勤務する施設で研修認定病院の指定を受けていたのは76%であった. 2)卒後医師の研修は2年以内14名, 2年以上16名であった. 卒後2年以内の研修医の所属は, 整形外科, 内科, 脳神経外科, 小児科の順であった. 3)卒後リハ研修期間では5年が一番多かった. 4)研修内容の重点は, リハ基本的技術, リハスタッフへの指導力, 認定医取得, 社会福祉制度であった....

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 37; no. 4; p. 249
Main Author 住田幹男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.04.2000
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Summary:リハビリテーション診療科が標榜科として認知され, さらに医療保険上でもリハ専属医の設置が義務づけられ, リハ医へのニーズは急速に高まっている. 今回専門医89名のうち45名から回答を得たのでその結果を報告する. 「結果」1)専門医が勤務する施設で研修認定病院の指定を受けていたのは76%であった. 2)卒後医師の研修は2年以内14名, 2年以上16名であった. 卒後2年以内の研修医の所属は, 整形外科, 内科, 脳神経外科, 小児科の順であった. 3)卒後リハ研修期間では5年が一番多かった. 4)研修内容の重点は, リハ基本的技術, リハスタッフへの指導力, 認定医取得, 社会福祉制度であった. 5)研修中の指導内容は, 治療プログラム, 診療技術, 患者への接し方, 臨床研究の順に高かった. 6)施設基準でリハ科ベッドを必要としている割合は78%, ベッド数は10~20床が一番多かった. 不足分野は研修会, 国内留学でするとしていた.
ISSN:0034-351X