香川県下における産業歯科保健関連状況

我が国の事業所における歯科保健活動は, 殆ど行われておらず, 今後前向きで積極的な対策が求められる. そこで, 報告者らは香川県下の従業員数50人以上の事業所を中心に産業歯科保健の状況について調査を行った. <対象及び方法等>香川県下の従業員数50人以上の事業所から, 抽出した283事業所に質問票を郵送し, 236事業所から回答を得た. そのうち産業歯科保健に関する認識及び知識に関する項目について事業所規模別(200人未満及び200人以上)に検討した. <結果と考察>「産業歯科保健の知識の内容」については, 200人以上が200人未満より認識が高いことが窺われた. 「産...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 41; no. 2; p. 30
Main Authors 木村浩之, 合田恵子, 平尾智広, 實成文彦, 武田則昭, 忠津佐和代, 氏家睦夫, 影山浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.03.1999
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ISSN1341-0725

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Summary:我が国の事業所における歯科保健活動は, 殆ど行われておらず, 今後前向きで積極的な対策が求められる. そこで, 報告者らは香川県下の従業員数50人以上の事業所を中心に産業歯科保健の状況について調査を行った. <対象及び方法等>香川県下の従業員数50人以上の事業所から, 抽出した283事業所に質問票を郵送し, 236事業所から回答を得た. そのうち産業歯科保健に関する認識及び知識に関する項目について事業所規模別(200人未満及び200人以上)に検討した. <結果と考察>「産業歯科保健の知識の内容」については, 200人以上が200人未満より認識が高いことが窺われた. 「産業歯科医」及び「労働安全衛生法の改正による歯科保健の充実」についての認識も, 200人以上が高い傾向が窺われた. しかし, 「産業歯科衛生士」については, 両者とも認識が低く, 殆ど知られていなかった. 「産業歯科保健の充実予定」では, 両者とも積極的な回答は少なかったものの, 何らかのきっかけがあれば考慮すると言った歯科保健に対する潜在的なニーズが存在する可能性が示唆された.
ISSN:1341-0725