気管カニューレ抜管困難症に対し気管端々吻合を行った1例
症例は29歳, 女性. 1990年交通外傷にて, 人工呼吸管理となったが, 球麻痺による誤嚥が続くため, 同年8月10日気管切開を施行された. その後, 気管内の肉芽の増生により, 数回の肉芽除去及び切開部位の気管の位置変更を行われ, 他院にて外来経過観察を受けていた. 1998年4月20日当科を紹介され初診. 同年6月23日, stomaを含めて, 2-8軟骨輪(約3.7cm)を切除し, 気管端々吻合術を行った. 術後経過は良好であったが, 吻合部内腔に肉芽の増生が認められた. 術後, 2ヵ月, 5ヵ月後にアルゴンプラズマ放電による焼却で肉芽を切除した. その後, 合併症及び肉芽の発生はなく...
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Published in | 気管支学 Vol. 22; no. 1; p. 67 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本気管支学会
25.01.2000
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0287-2137 |
Cover
Summary: | 症例は29歳, 女性. 1990年交通外傷にて, 人工呼吸管理となったが, 球麻痺による誤嚥が続くため, 同年8月10日気管切開を施行された. その後, 気管内の肉芽の増生により, 数回の肉芽除去及び切開部位の気管の位置変更を行われ, 他院にて外来経過観察を受けていた. 1998年4月20日当科を紹介され初診. 同年6月23日, stomaを含めて, 2-8軟骨輪(約3.7cm)を切除し, 気管端々吻合術を行った. 術後経過は良好であったが, 吻合部内腔に肉芽の増生が認められた. 術後, 2ヵ月, 5ヵ月後にアルゴンプラズマ放電による焼却で肉芽を切除した. その後, 合併症及び肉芽の発生はなく, 外来にて経過観察中である. |
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ISSN: | 0287-2137 |