血小板第4因子のエンザイムイムノアッセイ

サンドイッチ式エンザイムイムノアッセイによる血小板アルファ顆粒に含まれる血小板第4因子(PF4)測定系を作製した. ヒト血小板よりヘパリン-セファロースァフィニティ・クロマトグラフィで精製したPF4をウサギに免疫して抗血清を得, β-ガラクトシダーゼを標識酵素とする抗体コンジュゲートを作製した. 反応により産出した4-メチルウソベリフェロンの蛍光量を測定することによりPF4量を算出した. この測定系の最小感度はアッセイ試験管あたり30pgであった. また, PF4回収率, 日内変動, 日差変動はそれぞれ良好であった. ラジオイムノアッセイ系によるPF4値との相関係数は0.952であった. 健康...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 30; no. 3; p. 202
Main Authors 清水哲夫, 長谷川岩三, 福田常男, 清水温子, 加藤兼房
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.07.1984
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ISSN0546-1448

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Summary:サンドイッチ式エンザイムイムノアッセイによる血小板アルファ顆粒に含まれる血小板第4因子(PF4)測定系を作製した. ヒト血小板よりヘパリン-セファロースァフィニティ・クロマトグラフィで精製したPF4をウサギに免疫して抗血清を得, β-ガラクトシダーゼを標識酵素とする抗体コンジュゲートを作製した. 反応により産出した4-メチルウソベリフェロンの蛍光量を測定することによりPF4量を算出した. この測定系の最小感度はアッセイ試験管あたり30pgであった. また, PF4回収率, 日内変動, 日差変動はそれぞれ良好であった. ラジオイムノアッセイ系によるPF4値との相関係数は0.952であった. 健康人の血漿値および血小板, リンパ球, 赤血球含量について検討したので報告する
ISSN:0546-1448