診療概要作成の試み

日常診療において, 多くの患者の状態を細かく把握するのは難しい. 今回我々は診療概要用紙を作成し, 有効との結果を得たので報告する. 「方法」疾患の診断や障害の評価を表に, 治療やリハビリテーション計画を裏に記載した. 入院時に大まかな記入を行い, 診療を行いながら徐々に記載を重ねた. 「結果および考察」診療の概要が1枚の用紙で簡単に把握できるようになった. 多数の患者への回診の際に有効である. 退院サマリーや紹介状にも代用でき, 以前より労力も少ない. 研修医の教育や指導的立場にある方の回診, 専門医, 認定医の症例提出にも役立つと思われる. 他科にも応用できる. 他の医療従事者に対する評判...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inリハビリテーション医学 Vol. 37; no. 4; pp. 256 - 257
Main Authors 田中達也, 妹尾包人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.04.2000
Online AccessGet full text
ISSN0034-351X

Cover

More Information
Summary:日常診療において, 多くの患者の状態を細かく把握するのは難しい. 今回我々は診療概要用紙を作成し, 有効との結果を得たので報告する. 「方法」疾患の診断や障害の評価を表に, 治療やリハビリテーション計画を裏に記載した. 入院時に大まかな記入を行い, 診療を行いながら徐々に記載を重ねた. 「結果および考察」診療の概要が1枚の用紙で簡単に把握できるようになった. 多数の患者への回診の際に有効である. 退院サマリーや紹介状にも代用でき, 以前より労力も少ない. 研修医の教育や指導的立場にある方の回診, 専門医, 認定医の症例提出にも役立つと思われる. 他科にも応用できる. 他の医療従事者に対する評判も良かった.
ISSN:0034-351X