非定型抗酸菌症を生じたBronchial atresiaの1手術例

症例は57歳女性. 平成13年2月の集団検診でレントゲン上異常を指摘され当院紹介受診. 自覚症状は時折咳漱を自覚するのみであった. CTにて右S4に腫瘍を認め, 石灰化を伴い, 気管支鏡所見で右B4内腔は盲端となっていた. 右B4盲端部よりTBNAを施行し, リンパ球及び形質細胞浸潤を認める肉芽組織が採取された. タリウム腫瘍シンチで取り込みがあり悪性腫瘍を否定できず, 診断的治療のため右中葉切除を行った. 切除標本の内部は肉眼的に膿成分であり, ガフキー4号, PCRにて"M. Aviumを検出した. Bronchial atresiaに非定型抗酸菌症を合併した症例と診断した....

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Published in気管支学 Vol. 24; no. 5; pp. 417 - 418
Main Authors 加藤雅子, 藤井充弘, 清水孝一, 鈴木道明, 坂本匡一, 青木茂行, 松岡緑郎, 藤田敦, 小林薫, 照屋正則, 清水誠一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.07.2002
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Summary:症例は57歳女性. 平成13年2月の集団検診でレントゲン上異常を指摘され当院紹介受診. 自覚症状は時折咳漱を自覚するのみであった. CTにて右S4に腫瘍を認め, 石灰化を伴い, 気管支鏡所見で右B4内腔は盲端となっていた. 右B4盲端部よりTBNAを施行し, リンパ球及び形質細胞浸潤を認める肉芽組織が採取された. タリウム腫瘍シンチで取り込みがあり悪性腫瘍を否定できず, 診断的治療のため右中葉切除を行った. 切除標本の内部は肉眼的に膿成分であり, ガフキー4号, PCRにて"M. Aviumを検出した. Bronchial atresiaに非定型抗酸菌症を合併した症例と診断した.
ISSN:0287-2137