当科における新来患者の臨床統計的観察

九州歯科大学附属病院第1口腔外科では2次医療機関としての地域的な役割, 患者の動向, 疾患内容の実態を把握する目的で, 1996年から2001年の臨床統計を行ってきた. 今回, われわれは2002年1月1日から2003年12月31日までの2年間に当科を受診した新来患者4147名のデータを追加し, 過去の結果と比較検討した. 観察項目としては年別新患総数, 月別新患総数, 患者紹介率, 患者居住地域ならびに疾患分類別割合ごとに分析した. 結果は(1)1999年を最高に新患患者は漸次減少傾向にあった. (2)2000年以前はみられた夏期の患者増がみられなくなった. (3)8年間の患者紹介率は60%...

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Published in九州歯科学会雑誌 Vol. 58; no. 4; p. 138
Main Authors 法師山拡行, 嶋村知記, 前田博信, 永尾史徳, 児玉正明, 平島惣一, 冨永和宏, 福田仁一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州歯科学会 25.08.2004
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Summary:九州歯科大学附属病院第1口腔外科では2次医療機関としての地域的な役割, 患者の動向, 疾患内容の実態を把握する目的で, 1996年から2001年の臨床統計を行ってきた. 今回, われわれは2002年1月1日から2003年12月31日までの2年間に当科を受診した新来患者4147名のデータを追加し, 過去の結果と比較検討した. 観察項目としては年別新患総数, 月別新患総数, 患者紹介率, 患者居住地域ならびに疾患分類別割合ごとに分析した. 結果は(1)1999年を最高に新患患者は漸次減少傾向にあった. (2)2000年以前はみられた夏期の患者増がみられなくなった. (3)8年間の患者紹介率は60%から70%を推移していた. (4)小倉南区や八幡東区では漸次減少傾向にあった. (5)疾患別分類では, 歯牙関連疾患が減少傾向にあったが, 他の疾患の比率には大きな変動はなかった.
ISSN:0368-6833