オキソノール系膜電位感受性色素を用いた活動電位の光計測
オキソノール系膜電位感受性色素WW781を用いて, コイ心室活動電位の光計測を行い, 膜電位の光学的計測の基礎的な検討を行った. コイ心筋活動電位のHe-Neレーザー(λe=632.8nm)励起, 反射光(λe)及び蛍光放射(λm=670nm)強度の2波長同時計測では, 筋収縮より先行する活動電位の立ち上がり(興奮伝搬)を捕らえることができた. この時, WW781の蛍光放射強度は約5%増加した. また, 音響光学効果を用いたビーム偏向器を用いてビーム走査を行い, 心室表面上の4点より蛍光放射強度を比較した. 心房よりの測定点における蛍光放射の増加が, 他の3点における蛍光放射の増加より先行し...
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Published in | 日本レーザー医学会誌 Vol. 13; no. 1; p. 70 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本レーザー医学会
01.03.1992
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ISSN | 0288-6200 |
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Summary: | オキソノール系膜電位感受性色素WW781を用いて, コイ心室活動電位の光計測を行い, 膜電位の光学的計測の基礎的な検討を行った. コイ心筋活動電位のHe-Neレーザー(λe=632.8nm)励起, 反射光(λe)及び蛍光放射(λm=670nm)強度の2波長同時計測では, 筋収縮より先行する活動電位の立ち上がり(興奮伝搬)を捕らえることができた. この時, WW781の蛍光放射強度は約5%増加した. また, 音響光学効果を用いたビーム偏向器を用いてビーム走査を行い, 心室表面上の4点より蛍光放射強度を比較した. 心房よりの測定点における蛍光放射の増加が, 他の3点における蛍光放射の増加より先行した. |
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ISSN: | 0288-6200 |