リンパ球, 顆粒球および血小板の各抗体検出におよぼすA, B, Rho(D)の影響

リンパ球, 顆粒球あるいは血小板に対する各抗体を検出する場合, 検査に用いる各血球は一般にO型を用いるべきとされているが, O型以外の血球を用いることは検査に支障をきたすであろうか. 今回, 我々はO型以外の血球を用いた場合の各抗体の検出におよぼす影響について検討したので報告する. 方法:各抗体の検出はフローサイトメトリー法(FCM法)およびATP生物発光法によった. FCM法はすでに報告した方法(本学会誌, 30:327~333, 1984)によったが, 顆粒球抗体の検出は演題25で報告する方法で行った. ATP発光法は, 各血球に患者血清を作用させ, 補体の存在下でそれぞれの血球がどの程度...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 31; no. 5; pp. 469 - 470
Main Authors 小松文夫, 古関節子, 佐藤ヒロミ, 須田真美子, 大導寺裕子, 根岸洋子, 小早川由美子, 岡村経一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.12.1985
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ISSN0546-1448

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Summary:リンパ球, 顆粒球あるいは血小板に対する各抗体を検出する場合, 検査に用いる各血球は一般にO型を用いるべきとされているが, O型以外の血球を用いることは検査に支障をきたすであろうか. 今回, 我々はO型以外の血球を用いた場合の各抗体の検出におよぼす影響について検討したので報告する. 方法:各抗体の検出はフローサイトメトリー法(FCM法)およびATP生物発光法によった. FCM法はすでに報告した方法(本学会誌, 30:327~333, 1984)によったが, 顆粒球抗体の検出は演題25で報告する方法で行った. ATP発光法は, 各血球に患者血清を作用させ, 補体の存在下でそれぞれの血球がどの程度障害されるかを, 残存血球のATP量を測定することによって判断し, 抗体の存在を推測した. 具体的な術式を図1に示すが, ATP発光量はAnalytical Luminescence Lab. Inc.の試薬を用い, TD4000(ラボサイエンス社)を使用して測定した.
ISSN:0546-1448