検影法支援装置"TADAMAY"-映像による有効性
検影法は, 屈折状態を他覚的に検査する方法として有用であるが, あまり汎用されていないのが実情である. 理由として, 従来の装置による検査は熟練を要し, 観察する反射光の変化を正確に判断しにくいためと考えられる. また, 現象の反射光を検者以外は確認できないため, データの共有が難しく, 検査法の指導が困難なためである. そこで, レチノスコープによる検影法にテレビカメラを併用させて, 映像により検査の容易さ, 指導のしやすさを得ることを目的にTADAMAYを開発した. 今回は, 臨床画像を提示することで, 屈折異常矯正や生体観察を含めた陰影が, 大きな画面で観察でき従来の検影法より検査が容易...
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Published in | 日本視能訓練士協会誌 Vol. 34; pp. 95 - 100 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本視能訓練士協会
30.09.2005
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ISSN | 0387-5172 |
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Summary: | 検影法は, 屈折状態を他覚的に検査する方法として有用であるが, あまり汎用されていないのが実情である. 理由として, 従来の装置による検査は熟練を要し, 観察する反射光の変化を正確に判断しにくいためと考えられる. また, 現象の反射光を検者以外は確認できないため, データの共有が難しく, 検査法の指導が困難なためである. そこで, レチノスコープによる検影法にテレビカメラを併用させて, 映像により検査の容易さ, 指導のしやすさを得ることを目的にTADAMAYを開発した. 今回は, 臨床画像を提示することで, 屈折異常矯正や生体観察を含めた陰影が, 大きな画面で観察でき従来の検影法より検査が容易となることを示した. また, データを供覧し, 記録や保存ができるため, 検者以外の者も検査に関与することが可能となり, さらに今後, 指導教材を作製することで, 視能訓練士養成学校や実習病院においても具体的な指導が可能となると考えている. |
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ISSN: | 0387-5172 |