一般向けの医療・健康情報提供のあり方を考える

「1. はじめに:インターネットにおける健康・医療の情報」 総務省の令和元年度・通信利用動向調査[20歳以上の世帯主がいる世帯及びその6歳以上の構成員を対象. 15410世帯(39658人, 39.8%が回答)]によると, インターネット利用者の割合は89.8%であり, 特に6-12歳, 60歳以上の年齢層での利用割合の伸びが著しい. 同省の情報通信白書(平成27年版)では, 健康や医療について調べたいことがある場合, 全体の75.2%が検索サイト, 8.2%が双方向性のあるソーシャルメディアの質問サイトを利用していることが報告されている. 一方で, これらのインターネット上の健康・医療に関す...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 141; no. 3; pp. 377 - 380
Main Author 中山, 健夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.03.2021
日本薬学会
Subjects
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.20-00207-1

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Summary:「1. はじめに:インターネットにおける健康・医療の情報」 総務省の令和元年度・通信利用動向調査[20歳以上の世帯主がいる世帯及びその6歳以上の構成員を対象. 15410世帯(39658人, 39.8%が回答)]によると, インターネット利用者の割合は89.8%であり, 特に6-12歳, 60歳以上の年齢層での利用割合の伸びが著しい. 同省の情報通信白書(平成27年版)では, 健康や医療について調べたいことがある場合, 全体の75.2%が検索サイト, 8.2%が双方向性のあるソーシャルメディアの質問サイトを利用していることが報告されている. 一方で, これらのインターネット上の健康・医療に関する情報の内容・質に対しては, 世界的にも繰り返し警鐘がならされている. 1996年に設立されたHealth On the Net Foundation(HON)は健康・医療に関するウェブサイトの認証システムを開発し, 現在も世界的に広く認識されている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.20-00207-1