手術室新人看護師が抱く困難と対処法

【目 的】 本研究は手術室新人看護師が抱く困難と対処法について分析・検討して早期離職の予防方法の知見を得ることである. 【対象と方法】 手術室看護師13名に聞き取り調査を実施後, 質的帰納的に分析した. 【結 果】 困難は7カテゴリ【手術室看護の覚えることの多さ】【慣れない業務への対応】【手術室看護の知識・経験の無さ】【手術室の勤務体制による疲労】【職場における人間関係】【患者への対応】【間違いの許されない業務】から形成された. 対処は, 5カテゴリ【他者と話をする】【困難を前向きに捉える】【心身をリフレッシュする】【学習することで知識を獲得する】【職場における人との接し方を考えて付き合う】か...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 62; no. 3; pp. 277 - 286
Main Authors 二渡, 玉江, 千田, 寛子, 新井, 裕美, 齋藤, 洋子, 堀越, 政孝, 河村, 恵美, 永井, 歩, 辻村, 弘美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.08.2012
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.62.277

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Summary:【目 的】 本研究は手術室新人看護師が抱く困難と対処法について分析・検討して早期離職の予防方法の知見を得ることである. 【対象と方法】 手術室看護師13名に聞き取り調査を実施後, 質的帰納的に分析した. 【結 果】 困難は7カテゴリ【手術室看護の覚えることの多さ】【慣れない業務への対応】【手術室看護の知識・経験の無さ】【手術室の勤務体制による疲労】【職場における人間関係】【患者への対応】【間違いの許されない業務】から形成された. 対処は, 5カテゴリ【他者と話をする】【困難を前向きに捉える】【心身をリフレッシュする】【学習することで知識を獲得する】【職場における人との接し方を考えて付き合う】から形成された. 【結 語】 今後, 手術室新人看護師の早期離職予防の支援として, 思いを表出出来るような場や知識・技術の獲得が出来る場を設け, 手術室看護師の専門性を意識づけていくことが重要である.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.62.277