A県内市町村保健師の他職種・他機関との連携の困難に関する研究

【目 的】 A県内市町村保健師の他職種・他機関との連携の困難の実態及び保健師経験年数との関連を明らかにする.【方 法】 A県内18市町村常勤保健師を対象に,無記名質問紙調査を実施した.連携の困難33項目を単純集計し,保健師経験年数と連携の困難33項目との関連はSpearmanの相関係数を算出した.【結 果】 市町村保健師115人を分析対象とした.連携の困難として,「あてはまる」「ややあてはまる」の回答が最も多かった項目は「保健師の業務が多い」であった.また保健師経験年数と「自分の役割がわからない」「連携の仕方がわからない」「連携を円滑に行えるか自信がない」の3項目に負の相関が見られた.【考 察...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 73; no. 2; pp. 119 - 125
Main Authors 高林, 知佳子, 池田, 由貴, 平澤, 則子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2023
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.73.119

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Summary:【目 的】 A県内市町村保健師の他職種・他機関との連携の困難の実態及び保健師経験年数との関連を明らかにする.【方 法】 A県内18市町村常勤保健師を対象に,無記名質問紙調査を実施した.連携の困難33項目を単純集計し,保健師経験年数と連携の困難33項目との関連はSpearmanの相関係数を算出した.【結 果】 市町村保健師115人を分析対象とした.連携の困難として,「あてはまる」「ややあてはまる」の回答が最も多かった項目は「保健師の業務が多い」であった.また保健師経験年数と「自分の役割がわからない」「連携の仕方がわからない」「連携を円滑に行えるか自信がない」の3項目に負の相関が見られた.【考 察】 保健師業務の拡大や変化並びに保健師の分散配置の背景が連携の困難に繋がることが推察される.また,保健師経験年数と連携の困難について負の相関がみられたことから,保健師経験年数が少ない保健師への現任教育やサポート体制が必要であることが示唆された.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.73.119