ブナ科堅果結実量の年次変動にともなうツキノワグマの秋期生息地選択の変化
ツキノワグマ(Ursus thibetanus)の生息地選択と秋の重要な食物資源であるブナ科堅果の結実量の年次変動との関係を明らかにすることは,本種の保護管理上の重要な課題である.これまで本種の生息地選択には既存の植生図が用いられることが多かったが,精度の観点からツキノワグマの生息地選択を詳細に評価することは難しいことが指摘されている.そこで本研究では,ツキノワグマの生息地選択の詳細を明らかにするために,新たに高精度植生図を作成し生息地の植生を評価した.さらに,その有効性を現地調査による植生調査によって確かめた.具体的には,調査地(足尾・日光山地)に生育するブナ科樹種の中でも特に優占するミズナ...
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Published in | 哺乳類科学 Vol. 56; no. 2; pp. 105 - 115 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本哺乳類学会
2016
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Subjects | |
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