4 歳から 5 歳に至る幼児のリバウンドジャンプ能力および疾走能力に関する縦断的変化
「要約」本研究では, 保育園に通う4歳児37名(男児24名, 女児13名)を対象として, 垂直跳(CMJ), リバウンドジャンプ(RJ)能力および疾走能力における14ヶ月の変化を縦断的に調査した. 主な結果は以下の通りであった. (1) 男女ともに, 身長, 体重, CMJ跳躍高, RJ-indexおよび20m疾走速度は有意に向上していた. RJ-indexの個人の発達傾向を検討してみると, 先行研究同様, 増大傾向にある者と停滞もしくは低下傾向にある者の存在が認められた. (2) 身長および体重の年次変化率とCMJ能力, RJ能力および疾走能力の年次変化率との関係を見てみると, いずれにおい...
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Published in | 体育学研究 Vol. 60; no. 1; pp. 1 - 12 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体育学会
2015
日本体育学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0484-6710 1881-7718 |
DOI | 10.5432/jjpehss.14057 |
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Summary: | 「要約」本研究では, 保育園に通う4歳児37名(男児24名, 女児13名)を対象として, 垂直跳(CMJ), リバウンドジャンプ(RJ)能力および疾走能力における14ヶ月の変化を縦断的に調査した. 主な結果は以下の通りであった. (1) 男女ともに, 身長, 体重, CMJ跳躍高, RJ-indexおよび20m疾走速度は有意に向上していた. RJ-indexの個人の発達傾向を検討してみると, 先行研究同様, 増大傾向にある者と停滞もしくは低下傾向にある者の存在が認められた. (2) 身長および体重の年次変化率とCMJ能力, RJ能力および疾走能力の年次変化率との関係を見てみると, いずれにおいても有意な相関関係は認められなかった. また, CMJ能力の年次変化率とRJ能力の年次変化率との間にも有意な相関関係は認められなかった. (3) CMJおよびRJ能力の年次変化率と疾走能力の年次変化率との関係については, 男女ともRJ能力の年次変化率と疾走能力の年次変化率との間にのみ有意な相関関係が認められた. これらの結果から, 幼児期において疾走能力の発達にはRJ能力が深く関わっており, RJ能力を向上させるような方策が疾走能力にも非常に重要になると考えられる. |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.14057 |