Persona TKA の脛骨コンポーネントの回旋設置角度と被覆率の検討

【目的】Anatomical designであるZimmer Biomet社のPersonaを用いた人工膝関節全置換術(TKA)における脛骨コンポーネントの回旋設置角度と被覆率を調査した.【対象・方法】2016年2月から11月までにPersona TKAを施行した106膝のうち,術後にCTを撮影した48例50膝を対象とした.レントゲンのインプラント設置角を計測し,CT画像で脛骨粗面(TT)内側縁とPCL付着部を結ぶ線,TT内側1/3とPCL付着部を結ぶ線を基準にした脛骨コンポーネントの回旋角度,コンポーネントの面積を骨切り面の面積で除した被覆率,Overhangの有無を調べた.【結果】設置角は...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 67; no. 1; pp. 31 - 34
Main Authors 富永, 冬樹, 王寺, 享弘, 吉本, 栄治, 松田, 秀策, 松田, 匡弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2018
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:【目的】Anatomical designであるZimmer Biomet社のPersonaを用いた人工膝関節全置換術(TKA)における脛骨コンポーネントの回旋設置角度と被覆率を調査した.【対象・方法】2016年2月から11月までにPersona TKAを施行した106膝のうち,術後にCTを撮影した48例50膝を対象とした.レントゲンのインプラント設置角を計測し,CT画像で脛骨粗面(TT)内側縁とPCL付着部を結ぶ線,TT内側1/3とPCL付着部を結ぶ線を基準にした脛骨コンポーネントの回旋角度,コンポーネントの面積を骨切り面の面積で除した被覆率,Overhangの有無を調べた.【結果】設置角は,平均でα 96.4°,β 89.1°,γ 3.0°,δ 86.6°と良好であった.回旋設置角度は,TT内側縁とPCL付着部を結ぶ線に対しては平均7.8°外旋,TT内側1/3とPCL付着部を結ぶ線に対しては平均1.1°内旋であった.被覆率は平均89.4%で,Overhangは7膝(14%)に認めたが1-2mm程度であった.【結語】Personaの特徴である脛骨コンポーネントの非対称性により,適切な回旋設置,高い被覆率を獲得できたと考える.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.67.31