教室における気道ステント症例の検討(第25回日本気管支学会総会)

教室ではDumon stentを第一選択として気道ステントを施行してきた. 教室の気道ステント挿入例を検討した. (対象)1996年7月から2001年12月までに教室および関連3施設で気道ステントを挿入した18例(のべ20回)を対象とした. 男性13例, 女性5例であった, 年齢は23~81(平均69)歳であった. 診断は外傷1例, 気管軟化症1例, 結核2例, 肺癌5例, 食道癌3例, 甲状腺癌3例, 気管癌1例, 膵癌と直腸癌の縦隔リンパ節転移が各々1例であった. 狭窄部位は気管5例, 右主気管支5例, 左主気管支4例, 気管から主気管支におよぶもの4例であった. ステントの種類はDumo...

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Published in気管支学 Vol. 24; no. 3; p. 185
Main Authors 富田, 剛治, 小田, 誠, 常塚, 宣男, 斉藤, 健一郎, 竹原, 朗, 稲木, 紀幸, 平能, 康充, 石川, 紀彦, 太田, 安彦・, 渡邊, 剛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2002
日本気管支学会
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Summary:教室ではDumon stentを第一選択として気道ステントを施行してきた. 教室の気道ステント挿入例を検討した. (対象)1996年7月から2001年12月までに教室および関連3施設で気道ステントを挿入した18例(のべ20回)を対象とした. 男性13例, 女性5例であった, 年齢は23~81(平均69)歳であった. 診断は外傷1例, 気管軟化症1例, 結核2例, 肺癌5例, 食道癌3例, 甲状腺癌3例, 気管癌1例, 膵癌と直腸癌の縦隔リンパ節転移が各々1例であった. 狭窄部位は気管5例, 右主気管支5例, 左主気管支4例, 気管から主気管支におよぶもの4例であった. ステントの種類はDumon stent15例, (うちDumon Y3例), Nitinol stent2例, Dynamic stent1例であった. (結果)転帰は13例が死亡, 5例が現在まで生存, そのうち2例は各々, 留置2年後および1ヶ月後にステントを抜去した. (まとめ)Dumon stentを第一選択とし, 病態に応じてNitinol stent, Dynamic stentを使用し良好な経過を得ることができた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.24.3_185_2