舌運動機能の評価と学習効果について
高齢化社会において摂食・嚥下障害への対応は重要な課題である.今回,舌運動機能を評価する方法として舌運動機能測定器を試作し,検査者が指示したタスク(左右運動および前後運動)を各被験者に行わせ,これに要する時間について若年者群および高齢者群間で比較することにより,両者間における舌運動機能の相違について評価した.また,同一タスクを繰り返すことによる学習効果についても両群間の比較を行ったところ,呈示した舌運動に要する平均時間は高齢者群が若年者群よりも長く,同一運動を繰り返すことにより,各被験者に学習効果が認められ,各タスクの所用時間が短縮されることがわかった....
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Published in | 九州歯科学会雑誌 Vol. 60; no. 6; pp. 153 - 157 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
九州歯科学会
01.01.2007
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Subjects | |
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ISSN | 0368-6833 1880-8719 |
DOI | 10.2504/kds.60.153 |
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Summary: | 高齢化社会において摂食・嚥下障害への対応は重要な課題である.今回,舌運動機能を評価する方法として舌運動機能測定器を試作し,検査者が指示したタスク(左右運動および前後運動)を各被験者に行わせ,これに要する時間について若年者群および高齢者群間で比較することにより,両者間における舌運動機能の相違について評価した.また,同一タスクを繰り返すことによる学習効果についても両群間の比較を行ったところ,呈示した舌運動に要する平均時間は高齢者群が若年者群よりも長く,同一運動を繰り返すことにより,各被験者に学習効果が認められ,各タスクの所用時間が短縮されることがわかった. |
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ISSN: | 0368-6833 1880-8719 |
DOI: | 10.2504/kds.60.153 |