総胆管結石による一過性胆管炎を疑う症例に対するコンベックス型EUSの有用性

目的:総胆管結石による一過性胆管炎が疑われる症例に対して,コンベックスEUSを診断体系に組み込むことにより,不必要なERCPをどの程度回避できるかについて検討する.方法:当施設でコンベックス型EUS観察を導入した後に診断した一過性胆管炎の48症例を対象とし,コンベックス型EUSによる総胆管結石検出率を評価した.結果:一過性胆管炎と診断された全例にEUS観察を行い,10例(20.8%)に総胆管結石を認め後日ERCPを施行し,10例全例に結石除去術を施行した.結論:EUS観察により他の検査では指摘困難な小結石を検出することができ,ERCPが必要な症例を限定しえた....

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Published inTando Vol. 31; no. 2; pp. 214 - 220
Main Authors 長濵, 正亞, 高野, 祐一, 丸岡, 直隆, 山村, 詠一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 2017
Japan Biliary Association
Subjects
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ISSN0914-0077
1883-6879
DOI10.11210/tando.31.214

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Summary:目的:総胆管結石による一過性胆管炎が疑われる症例に対して,コンベックスEUSを診断体系に組み込むことにより,不必要なERCPをどの程度回避できるかについて検討する.方法:当施設でコンベックス型EUS観察を導入した後に診断した一過性胆管炎の48症例を対象とし,コンベックス型EUSによる総胆管結石検出率を評価した.結果:一過性胆管炎と診断された全例にEUS観察を行い,10例(20.8%)に総胆管結石を認め後日ERCPを施行し,10例全例に結石除去術を施行した.結論:EUS観察により他の検査では指摘困難な小結石を検出することができ,ERCPが必要な症例を限定しえた.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.31.214