一側末梢性前庭障害症例に対する理学療法士介入による前庭リハビリテーションの試み

「はじめに」 総務省の人口動態調査によると, 65歳以上の高齢者人口はおよそ3461万人(2016年9月18日現在推計)であり, 総人口に占める割合は27.3%である. めまい症状は加齢に伴い有訴率が上がっていき, 高齢者のめまい症状有訴者率(2014年)は男性で28.1%, 女性で47.3%となっている. 今後は, さらなる高齢化により高齢者のめまい有訴者数は上がっていくものと予想される. 末梢性前庭障害に対するリハビリテーション(以下, 前庭リハ)について, 米国においては, 医師のみならず主に理学療法士(以下, PT)も前庭リハの一翼を担い, ガイドラインが発表されている. このガイドラ...

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Published inEquilibrium Research Vol. 77; no. 1; pp. 30 - 37
Main Authors 阿部, 靖, 木下, 修, 伏木, 宏彰, 角田, 玲子, 遠藤, まゆみ, 前田, 佑輔, 西村, 信子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Kyoto 一般社団法人 日本めまい平衡医学会 01.01.2018
日本めまい平衡医学会
Japan Science and Technology Agency
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ISSN0385-5716
1882-577X
DOI10.3757/jser.77.30

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Summary:「はじめに」 総務省の人口動態調査によると, 65歳以上の高齢者人口はおよそ3461万人(2016年9月18日現在推計)であり, 総人口に占める割合は27.3%である. めまい症状は加齢に伴い有訴率が上がっていき, 高齢者のめまい症状有訴者率(2014年)は男性で28.1%, 女性で47.3%となっている. 今後は, さらなる高齢化により高齢者のめまい有訴者数は上がっていくものと予想される. 末梢性前庭障害に対するリハビリテーション(以下, 前庭リハ)について, 米国においては, 医師のみならず主に理学療法士(以下, PT)も前庭リハの一翼を担い, ガイドラインが発表されている. このガイドラインでは, 一側もしくは両側前庭障害由来の機能低下に対して, 前庭リハが強いエビデンスを持っていることが報告されている. オーストラリア, 英国やトルコにおいても有用性が報告されている.
Bibliography:ObjectType-Article-1
SourceType-Scholarly Journals-1
ObjectType-Feature-2
content type line 14
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.77.30