麻酔科医による専門的な痛み治療と援助的コミュニケーション
金沢大学附属病院での麻酔科医の緩和ケアチームへの関わりを述べた.がんに伴う全人的苦痛(トータルペイン)に対しては,多職種の連携が必要である.麻酔科医は専門的な痛み治療(静脈内PCA,くも膜下鎮痛法,超音波ガイド下末梢神経ブロックなど)を行いながら,他診療科医師あるいは精神科医と協力し,骨転移痛やその他の身体症状および精神症状の軽減を行っている.スピリチュアルペインに対しては,援助的コミュニケーションによる対応が必要である.援助的コミュニケーションの態度と技術を身につけることで,医師以外の他職種とのより強い連携が可能になる.また,医学生に対して緩和医療の重要性を理解させるケアマインド教育も重要な...
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Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 32; no. 1; pp. 033 - 038 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床麻酔学会
2012
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Subjects | |
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