15. 巨大卵巣腫瘍を契機に発見されCPAPにより呼吸状態の改善を認めた気管軟化症の1例(第139回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

筋強直性ジストロフィー, 糖尿病で通院中の50歳女性. 呼吸困難を主訴に受診し巨大卵巣腫瘍の診断で緊急手術となった. 術後抜管困難であったため当科依頼となった. CTにて気管狭窄の所見を認め気管支鏡検査を施行した. 粘膜所見は正常であったが呼気時に気管が狭窄し, 咳嗽時には完全閉塞となり急激にSpO2が低下した. 気管軟化症による換気障害が抜管困難の原因と考えられたためNPPVにてCPAPを継続し呼吸状態が安定した. 呼吸器疾患の既往はなく巨大卵巣腫瘍を契機に発見された気管軟化症の1例を経験したため報告する....

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Published in気管支学 Vol. 34; no. 2; p. 196
Main Authors 戸根, 一哉, 吉田, 和史, 小田島, 丘人, 高木, 正道, 桑野, 和善
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2012
日本呼吸器内視鏡学会
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Summary:筋強直性ジストロフィー, 糖尿病で通院中の50歳女性. 呼吸困難を主訴に受診し巨大卵巣腫瘍の診断で緊急手術となった. 術後抜管困難であったため当科依頼となった. CTにて気管狭窄の所見を認め気管支鏡検査を施行した. 粘膜所見は正常であったが呼気時に気管が狭窄し, 咳嗽時には完全閉塞となり急激にSpO2が低下した. 気管軟化症による換気障害が抜管困難の原因と考えられたためNPPVにてCPAPを継続し呼吸状態が安定した. 呼吸器疾患の既往はなく巨大卵巣腫瘍を契機に発見された気管軟化症の1例を経験したため報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.34.2_196_4