2.食道癌術後左主気管支胃管瘻に対しファイコン気管気管支Yステントを留置した1例の報告(第35回日本呼吸器内視鏡学会東北支部会)
症例は62歳女性. 進行性食道癌に対し術前化学, 放射線療法施行後の2007年12月, 当院消化器外科で胸腔鏡下食道切除, 胃管再建術を施行. 2008年1月下旬より肺炎を繰り返すため, 気管切開を施行. また, 気管支鏡検査を施行したところ, 気管下部から左主気管支にかけて3mm大の瘻孔があり, 胃液の気管支内への流入を認めたため, 左気管支胃管瘻と診断された. 再手術は困難と判断され, 当科に紹介. 2月中旬全身麻酔下にファイコン気管気管支Yステントを留置. 肉芽に対するアルゴン焼灼は必要であったが, 食事摂取を継続しながら留置後10カ月目に癌死....
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 31; no. 5; p. 359 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2009
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.31.5_359_2 |
Cover
Summary: | 症例は62歳女性. 進行性食道癌に対し術前化学, 放射線療法施行後の2007年12月, 当院消化器外科で胸腔鏡下食道切除, 胃管再建術を施行. 2008年1月下旬より肺炎を繰り返すため, 気管切開を施行. また, 気管支鏡検査を施行したところ, 気管下部から左主気管支にかけて3mm大の瘻孔があり, 胃液の気管支内への流入を認めたため, 左気管支胃管瘻と診断された. 再手術は困難と判断され, 当科に紹介. 2月中旬全身麻酔下にファイコン気管気管支Yステントを留置. 肉芽に対するアルゴン焼灼は必要であったが, 食事摂取を継続しながら留置後10カ月目に癌死. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.31.5_359_2 |