症例3.血痰を契機に発見された若年者肺癌の1例(第42回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)
症例は35歳男性. 40本/日×14年間の喫煙歴がある. 2010年1月, 血痰を主訴に当科を受診. 胸部CTにて右中間気管支幹内腔に突出するように腫瘤性病変が認められた. 気管支鏡検査にて右中間気管支幹膜様部にAFIにてマゼンダ色を呈する腫瘤性病変を認めた. 細胞診にて扁平上皮癌と診断, 全身精査にてcT2aN0M0 stage IIBと判断した. 呼吸器外科にて右中下葉楔状切除術が施行され, その後の経過は良好である. 若年者肺癌は比較的進行した状態で発見されることも少なくない. 今回, 我々は血痰を契機に発見された若年者肺癌の1例を経験した. 若干の文献的考察を加えて報告する....
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 34; no. 1; p. 92 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2012
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.34.1_92_4 |
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Summary: | 症例は35歳男性. 40本/日×14年間の喫煙歴がある. 2010年1月, 血痰を主訴に当科を受診. 胸部CTにて右中間気管支幹内腔に突出するように腫瘤性病変が認められた. 気管支鏡検査にて右中間気管支幹膜様部にAFIにてマゼンダ色を呈する腫瘤性病変を認めた. 細胞診にて扁平上皮癌と診断, 全身精査にてcT2aN0M0 stage IIBと判断した. 呼吸器外科にて右中下葉楔状切除術が施行され, その後の経過は良好である. 若年者肺癌は比較的進行した状態で発見されることも少なくない. 今回, 我々は血痰を契機に発見された若年者肺癌の1例を経験した. 若干の文献的考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.34.1_92_4 |